手のひらサイズの薄っぺらい箱の中に広がる
乾き切った色のない砂漠
いつまでもここに居たくない
もはやここに
私の真実はないの
リアルには彩りがある
リアルには笑顔がある
リアルがいい
リアルがいい
生の交流がある
生の心の温かさがある
生の声が聞こえる
生の喜びがある
跳ね回って私が微笑んでる
ここが楽しい
砂漠は私の声までかき消してゆく
砂漠にいるのは虚像の私
干からびたそれは私じゃない
私じゃない
去ろう
砂漠を去ろう
乾き切ったそこに私は居られない