Yumekoの花癒し

花との暮らし 花とポエム ショートエッセイ ほんわか日記 豊かな心よ花開け!

玉蟲色の許し

「許し」が純白のような

「完全な和解」や「円満な関係改善」に

至るものでしかなかったら

そのハードルは雲に霞むほどに高いでしょう

 

もちろん許して良い関係に戻れれば

それが一番いいけれど

 

「玉蟲色の許し」

そんなものもあって良いのではないかしら

 

傷つけられ、馬鹿にされ、

利用されたり、ずる賢かったり、

そういう害ある行為を許せたとしても

相手そのものを人として好きになれなければ

関係を続けるのが難しい相手なら

離れるのもひとつの在り方

 

何かが起きて、

再び許せない気持ちが戻るくらいなら

その関係に時間と距離を働かせる方が

お互いに幸せかも

 

許すことによって

相手との関係に縛られる必要は無いでしょう

 

相手を許して離れれば

離れる理由を相手のせいにしなくて済む

あの人に〜されたから

あの人が私をこう扱ったから

そんな理由より

穏やかに暮らしたいから

新しい環境に踏み出したいから

そう言ったほうが気持ちいい

 

 

 

どうしても許せない相手なら

許さなくてもいい。

「許そうとした」

その意思があっただけで

あなたがあなたを許せるから

 

話し合ったり、ぶつかったり、協力したり

自分や相手の弱さ至らなさと向き合って

それでも分かり合えなかった相手に

「自分はとにかくやってみた」と思えれば

「これ以上は許そうとしなくていい」と

自分に言ってあげられる

自分の気持ちを大切にできるもの

 

許そうとしないで離れたら

その気持ちがそのまんま残って

囚われたまんま時が経つ

自由になろうとして離れたのに

結局自由になれないまんま

そのまんまの自分がポツリ

 

許せないまま離れてしまっても

「許そうとした」意思があったなら

その残り香に時間が働いて

許せる日が来るかもしれない

許そうとしたあの日は

確かにそこに在ったのだから

 

「許し」という美学に縛られないで

「許そうとした」それだけでいい

それがあなたを許すから

それがあなたを自由にするから